おもいを伝えるオートクチュール

選んだ道で楽しめる♪

--どんな会社ですか?
ヘッドドレスのオーダーメイドと「つくるを楽しむ」というワークショップ、
ヘアアクセサリーのオンラインショップを柱にしています。

--なぜヘッドドレスをはじめられたのですか?
結婚して、義理の父の仕事の関係で、色々な生地・素材に触れる機会が出来ました。
オートクチュールに使われるレースや生地は本当に美しくて、
触っているだけで、癒されると言うか、ココロが満たされていく感じがあったのです。

別に、目利きとかセンスがあるとか思っている訳ではないのですが、
「本物のもつ価値」を、伝えていきたいとおもいました。
義父の仕事を見て、習いたいなと思って、
前職在職中から、コサージュ創りに必要な色々な技法を学びました。

「自分が大事にしたいことを、大事にできる」というのは、倖せなことだと思います。
大きな会社に居ると、自分が大事にしていることと、
大事にできることは、なかなかイコールで結べませんから。

--手仕事がお好きだったのですか?
そうですね。でも、忘れていました。小学生の頃から、手芸は大好きでした。
でも、大人になってからは、趣味が手芸ということはなかったです。
本当に、結婚してからなんです。

--結婚を機に、客室乗務員をお辞めになったわけではないですよね?
はい。でも、28歳くらいの時から、「長く続ける仕事じゃない」と思っていたので、色々勉強しましたよ。
キャリアコンサルタントの資格を取ったり、ソムリエの学校に行ったり、利き酒のお勉強もしました。

--キャリアコンサルタントですか!?
そう。辞めるつもりだったので、自分の人生とかキャリアをどう捉えていけばいいのか
、その考え方とか学べるかなとも思って。
今回の起業のうえでも役立っていますよ。

結婚する前は、「女性で、仕事をして、彼女。」
結婚すると、「女性で、仕事をして、妻。」
子供が出来たら、そこに「母」という役割も加わる。
いずれにしてもいくつかの役割は、常に同時に進行しているという、
人生を虹に例えた理論展開が特に印象的でした。

退職して、女性で、妻でと言う立場だけだと、自分で収入を得られなくなる。
それってちょっと窮屈というか不便なところがあるような氣がしたんです。

例えば、ちょっと何かプレゼントをするにしても、全部旦那様のお財布から出ていくより、
お小遣い程度でもいいから、仕事をして対価を得て、そこから払う方が、選ぶのも買うのも楽しいと思うんです。

元同僚の話を聞いていても「お小遣い程度でいい」と思っている人は、沢山いますね。
それもあって、子供がいても、家に居てできることなら始めやすいかなと思い、
「つくるを楽しむ」というワークショップを開催しています。

今は2時間で完成させて、ちょっとした達成感を味わっていただけるようなワークショップですが、
ゆくゆくは、商品開発と制作委託先としても、機能していけばいいなと思っています。

--最終的には、どんな基準で決断を下すんですか?
うーーん。勘(笑)。
自分の価値観に照らして、間違ったことはしたくないんです。
正義を大事にしてしまうと言うか・・・大事なものは何なのかを考えます。

とにかく、考え始めると、寝ている間もずっとそのことを考えていて、本当にとことん考えます。
そうすると、ふっとした時に、目にした吊り広告とか、たまたま手にした雑誌の記事とか、
そういうところに、答えがあったりすると思うんです。
で、「そうよね。こうしよう!」って決まりです。

--正義の行く先はどこですか?
それは、目標があって「ありがとう楽しかった」って言って死ぬこと。
だから、1年3年5年10年先も・・・納得できるという事が大切なんです。
あ、でもすごく考えるから、出した結論は納得がいっていて、
あ、あっちの選択もあったなぁと思っても、決めた、選択した道で楽しめます。

「つくるを楽しむ」のアトリエにて

優しさを伝える♪

--一番大切にしていることは何ですか?
つくり手としては、おもいがキレイであること。
丁寧に愛情を持って創っていく、自己満足かもしれないけど、
つくり手のおもいを「やっぱり手づくりの方がいいね。」と受け取ってもらえるようにしたいなとおもいます。

生活全体としては、一番大事なのはやはり家族です。
仕事は、させてもらっていると思っています。

だから、優先順位を間違わないようにしないと・・・。
数年後には、仕事が一番!と言っているかもしれませんが、
「今」を受け入れてくれているので、ありがたいです。

--いつも先のこと考えて行動されるんですね。
そうかもしれません。いつも少し先のことを考えていますね。
客室乗務員になると決めたのも、中学性の時です。
8歳年上の姉が客室乗務員になって、いろんな話をしてくれて、楽しそうだったから。
でも、色々先回りして考えているように見えるのか、「もっと楽に生きろよ!」と言われることもしばしば・・・。
自分は楽しんでいるんですけどね。

今の仕事も、「自分の状況が変わっても続けられることを」という観点で選んでいますね。
あー。でも、普段の生活では「流れに身を任せ〜」という事も多いです。

--どんな人が理想ですか?
自分にないものを持っている人。
計画したことをきちんと実行する力のある友人とか、大事にしているものは似ているけど、
考え方のアプローチが違う夫。
すごく価値観を広げてもらいました。

--計画・実行できていますよね?
でもすごく時間がかかっています。
28歳から転職を考えていて、ようやくですから。

--・・・ハードルが高い。「楽に生きろよ」と言われるものわかります。(笑)
そうかも知れませんね。でも、楽しんでいますよ。

--どんなお子さんでしたか?
3人姉妹の3番目しかも年も離れていたので、家族には自分の声は届かないと言うか、
ほぼ発言権がなかったんです。
でも、活発で、いつもどこかへ行ってしまうので、手を繋ぐのではなく、手首を掴まれていました。
今でも、緊張すると、自分の右手で左の手首を掴む癖があって、その頃の名残りかなと思います。

よく言われたのは、「やってもらって当たり前と思わないのよ」「感謝しなさい」ということばで、
「感謝してるもん」と思っていましたが、「あぁ、本当にありがたいってこういうことだったんだなぁ」と、
結婚する頃になってようやく実感できました。

あとは、「人は人、ウチはウチ」とも言われていて、
「あ、そうか。」と、色々な価値観があるんだなと、受容できるようになった氣がします。
ただ、身内とか、近しい人には、自分の価値観を共有してもらいたいので、そこは同意を求めてしまいますね。

--ご自身は次世代に、何を伝えていきたいですか?
人の優しさとか、愛とか、温かいプラスのおもいですね。
優しくされた経験がなければ、優しくされると嬉しいとわからなくて、優しさを与える側に立てないと思うのです。
優しい氣持ちを受け取ると、その人から次の人にも伝わって、広がっていく。
人に優しくできる為に、まずは自分が倖せだなって感謝出来ることが大事だと思います。

--では最後に、今一番欲しいものを教えてください。
こども♪

プロフィール

山本敦子(やまもとあつこ)
青山学院女子短期大学を卒業後、14年間客室乗務員として勤務
結婚を機に、義父の『コスタブランカ』でオートクチュールの生地の美しさに魅せられる
2009年3月に退職
山本基代志(義父)に師事。コサージュ作りを学ぶ
2010年4月 株式会社aililly(アイリリー)設立
2010年6月 HP、オンラインショップをOPEN

好きなことば:「なせば成る!なんとかなる!」

企業インフォメーション

詳しいご案内はこちらをご覧ください。

◆サイトURL http://aililly.com/

◆オンラインショップ http://aililly.shop-pro.jp/

取材後記

山本さんは、客室乗務員時代の先輩です。
「女の世界」で色々な憶測が飛び交いがちですが、本当に楽しく過ごさせていただいて、
今回もインタビューのお願いも快諾して下さりました。

とことん考えて、あれもこれも・・としないといけないことがわかると、
多くの場合、そこで疲れて行動できない氣がするのですが、考
えた結果「できることから」始められる、抜群のしなやかさをお持ちだなぁと感じます。

「大事なものは何なのか?」ココロに確認して、ウソがない、間違いがない方向に進める。

女性として妻としてきちんとスタイルがあって、いつまでも見習いところだらけの方なのです。

文責:JITA理事 岩田真理子
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