トコトンやる

どんな時も選択しながら生きている

--好きなことば、『非理法権天』って、ドコのことばですか?
ドコのかは定かではないんです。
不動産会社でマンション販売をしていた時、地鎮祭に来てくださった、女性の神主さんに教わった
ことばです。非は非難。理は理屈、時には理論とも考えられますが、法は法律、権は権力、
天は自然・天空。
非難は理論に敵わず、理論は法に敵わず、法は権力に敵わず、権力も天に敵わず。自分が、
どのレベルではなしをしているか?どの視点に立っているか?考えることの大切さを教わりました。
非難は理論に敵わず、理論も法律には逆らえない。法は、権力によって創りかえられるが、
どんな権力も、自然(天)のチカラには敵わない。「大儀を信じて曲がったことを行わなければ
きっと成就する」というような意味と受け取っています。
そのころの背景と共に、このコトバは非常に印象に残っていて、常に肝に銘じています。

--OFFの時間は何をなさっていますか?
日本の農家を、活性化するプロジェクトを友人たちと考えたりしています。
実家は農家、田舎だと百姓といいます。父親は一度も継げと言わなかった。
むしろ、「百姓になるな」と言っていました。
どんなにこころを込めて、丹念に創っても、集団での出荷ルートを通すため他の農家のものを混ざれ
ば、同じ米。
今のように、生産者の顔がわかるという時代ではありませんでした。
食物が育つ充実感はあっても、購入者が見えず、直接的な達成感が得られなかったのかもしれません。
今、佐賀県の天領大川で取れる梨「大川三世代」のブランディングのお手伝いを進めています。
生産と流通(消費)、どちらにもメリットのある商品を世に出すことで、
「意義ある農業をやりたい」という人を増やしたいですね。
いずれは自分でも、畑仕事を経験したいです。いくつになっても色んなことに興味を持ち、
経験するという熱意を持ち続けることが大切だと思います。
経験して初めてわかる、経験しないとわからないコトが山ほどあると思います。
シゴトを通じて再確認できたこと、「親を敬う」「感謝のこころを持つ」というような当たり前のコト
を伝承していきたいと思います。
きっと、そういう意識が「暮らしやすい社会」につながると考えています。

情報はナローであってこそ価値がある

--仕事を通して得られた「親を敬う」「感謝のこころを持つ」というのにはどんな背景があっ
たのでしょうか?

いつもお客様から、教えていただいています。ずっとある意味での接客業に従事しています。
学生時代のアルバイトから、バーテンダーもやりました。飲食の店舗を任されて、熊本でしたが繁盛
店にしたこともあります。
その後、営業の仕事をする中で、「どうせ売るならデカイものを売りたい!日本を売ろう!」と
不動産業界に飛び込みました。
マンションや家を買うというのは、人生の中でも非常に重要な選択です。
パンフレットを開く前に、モデルハウスにいらしたご主人と、
夜が明けるまで人生設計について語ったこともありました。
一介の営業マンを相手に、人生を語って下さり、住み替えの時にわざわざご連絡をくださる方も
ありました。お買い上げいただいて、そのうえ「ありがとう」と言っていただけるのに、
お客様には年賀状くらいしか出していませんでした。
その頃の自分を顧みると、「サービスの対価としてお金を払っているのだから、
サービスされて当然だ」と思っていたように感じ、そんな自分の傲慢さを恥ずかしく思いました。
そこから、売りっぱなしの営業マン返上を開始しました。とはいえ、個別に全ての方をフォローする
のは、物理的に不可能です。お客様にどうしたらご恩返しが出来て、どうしたら喜んでいただけるの
だろう??と、毎日毎日考えました。

--そこで生まれたのが『とくっち.com』ですね?
はい。初めてお住まいになるであろう、その土地の情報を、最初は掲示板のカタチで発振し始めまし
た。最初は、主にこちらからの一方通行な情報提供でした。
集会場の利用方法や、ゴミの収集日といった具合です。
そのうち、ネット環境が整い始めました。しかし、ネット検索が当たり前になっても、
当時九州地区での営業展開を行っていたのですが、東京以外の情報はほとんどヒットしないという状
況でした。
地元に根付いた情報がなければ、欲しい情報にリーチできない。
住む方の知りたい情報を持っているのは誰か?? 実は隣の奥さまなのではないか?? ということに
なったわけです。
どんな情報が欲しいのか?まずは質問を集めました。最初は、質問がくると、社員みんなで調べて答
えていましたが、そのうちユーザーの方にも答えていただけるようになりました。
「家族には、そんな小さなくだらないこと・・と相手にされなかった質問に、たくさんの回答をいた
だけて感動しました。そして、疑問が解けてスッキリしました。本当にどうもありがとうございまし
た」といったようなお便りも頂けるようになりました。
質問を投げてくださる方は、どんどん増えますが、回答してくださる方は簡単には増えません。
しかし、先ほどのような喜び、感謝の氣持ちをもたれた方が徐々に増えてくると、
今度は、他の方からの質問に対して、非常に丁寧な回答をして下さっていることがわかったのです。
その地域、地区の限定情報を即時に入手できると、不安なキモチが和らぎます。ネットは世界とつな
がっていますが、それ以前に人は地域社会と繋がって生活をしています。
自分の足元を知る、ナローな情報を手に入れられてこそ、ネットの可能性はさらに広がっていくよう
に感じます。
嬉しい・楽しい・ありがたい♪という氣持ちは連鎖する。
それを伝える場として、暮らし・生活応援サイト『とくっち.com』が、もっともっと皆様に愛される
存在となれるよう、研鑚を積んでいきたいと思います。

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プロフィール

辻 利則(つじ としのり)
熊本県出身
2001年2月株式会社ジェイ・マーチ設立(福岡市) 取締役就任 
くらし応援サイト「とくっち.com」サービスイン
2004年12月 Yahoo!WEB OF THE YEAR 2004ノミネート
2005年 5月 「スーパーおすすめ大賞2005」部門賞受賞
2005年12月 Yahoo!WEB OF THE YEAR 2005ノミネート
2006年11月 2006CRM協議会ベストプラクティス賞受賞
2008年 6月 代表取締役社長就任
2009年 3月 株式会社ナノ・メディア社と合併

好きなことば:非・理・法・権・天(ひりほうけんてん)

辻 利則(つじ としのり)

企業インフォメーション

詳しいご案内はこちらをご覧ください。
暮らし・生活応援サイト   『とくっち.com』     http://www.toku-chi.com/
節約・お手軽レシピが7,000件『今週の節約レシピ』  http://www.s-recipe.com/
株式会社 ナノ・メディア                http://www.nanomedia.jp

取材後記

期待される喜びをチカラにする。前向きより上向き!の実践者でいらっしゃると思いました。
お話しが上手で、とってもジェントルマン。ON・OFF問わず、「周りの人の幸せを願える幸せ」感
にあふれた方です。ただ今、とくっち.com×@SOHOのコラボレーション企画進行中です!
どうぞご期待ください!!

文責:JITA理事 岩田真理子
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